2019年10月26日土曜日

Match Preview: 2019/10/28 Arsenal vs Crystal Palace (H)

 10/28のクリスタルパレス戦に向けたプレビュー記事です。クリスタルパレスの前節の試合のレポート記事を出しています。併せてご覧ください。

Match Report: 2019/10/20 Crystal Palace vs Manchester City  また、少し前の試合かつアストンヴィラ目線のレポートにはなりますが、クリスタルパレスの試合は他にもアストンヴィラ戦のレポート記事があります。このプレビュー記事の中でもアストンヴィラ戦に触れていますので、もしよろしければ。

Match Report: 2019/8/31 Crystal Palace vs Aston Villa

クリスタルパレスの現在の状況


リーグ戦での順位: 6位
勝ち点 14:勝ち4 引き分け2 負け3
得点8 失点10

 現在順位は6位なので、アーセナルの1つ下である。この試合で負けるとアーセナルは順位が逆転されることになる。まず目立つのは得点の少なさである。クリスタルパレスより得点が少ないチームはニューカッスルとワトフォードだけで、シェフィールド、エヴァートンとタイ記録である。失点の少なさはリーグで5番目であるが、10失点の内4失点はトッテナム戦でのものなので、トッテナム戦を除くと、8試合で6失点しかしていないことになる。また、3節ではオールドトラフォードでマンチェスター・ユナイテッド相手に勝利もしているし何より、アーセナルファンとしてはどうしても先シーズンの35節のホームでの敗戦がどうしても嫌な記憶として甦ってしまう。今節もまた侮れない相手との対戦になる。

@CPFC

直近四試合のリーグの結果とメンバー

vs Wolverhampton Wanderers (H) 1-1
(whoscored.com)
vs Norwich (H) 2-0
(whoscored.com)

vs West Ham (A) 2-1
(whoscored.com)
vs Manchester City (H) 0-2
(whoscored.com)

 上の図ではいずれも451となっている。後述するように守備時は451で、攻撃時はワンアンカーを置いた433となっている。スタートは433だが、マンチェスター・シティ戦では後半途中からBentekeを投入して442にしていた。今シーズンの最初の2節は442を主軸としていたが最近はもっばら433なので、アーセナル戦も433でスタートは来ると考えてよいと思う。442はあくまで得点が必要な時の非常手段だろう。

 ここ4試合で評点が高いのは、Guaita、Hennessey、Cahill、Kelly、Milivojevic、McArthur、Zaha。Hennesseyはマンチェスター・シティ戦が今シーズンのプレミアリーグ初出場だが、好セーブを何回も見せていた。ただそれまではGuaitaもいいパフォーマンスだっただけに、Guaitaが怪我から復帰した場合にGKのポジション争いがどうなるのかというのは注目ポイントだろう。Cahill、Kelly、Milivojevic、McArthur、Zahaの評点が高いのは納得で、Zahaは攻撃の起点になる選手だし、Milivojevicは両CMFが参加することにより空きがちになってしまう中盤のスペースの守備をそつなくこなす。また、McArthurは攻守に運動量で貢献していた。

怪我人等情報


Doubtful→Guaita、Kelly
欠場→Wickham、Sakho

 GuaitaとKellyが出場できるかわからない状態。2人ともトレーニングには復帰しており、Hodgson監督の口調から察するに、出場できる可能性の方が高いと言えるだろう。
Hodgson provides update on Guaita ahead of Arsenal trip

メンバー考察


 まずはGK。開幕から8節まではGuaitaがフル出場していたが、前節はGuaitaが怪我をしてしまったためHennesseyが出場している。もしGuaitaの怪我が回復すれば、順当に行けばGuaitaがスタートに復帰するだろうが、Hennesseyはマンチェスター・シティ戦で良いプレーをみせていたので、Hennesseyの起用も十分にありうると思う。Hodgson監督の決断に注目である。

 右SBにWard、左SBにAanholtがくることは間違いなさそうである。CBのうち、Cahillは確定で、もう1人が誰になるかということが問題になる。候補はSakho、Kelly、Tomkins、Dannであるが、Sakhoは怪我で出ることができず、Kellyは間に合うかどうかわからない。もし間に合えばKellyになるだろうが、間に合わなかった場合はTomkinsかDannになる。昨シーズンの成績を見るとTomkinsが29試合で先発なのに対しDannは7試合のみで、全体的なスタッツもTomkinsが上回っている。優先順位としてはTomkinsの方が上だろう。

 中盤の3人は、Milivojevic、McArthur、Kouyateが固いだろう。ここに割って入る可能性があるとすればMcCarthyであるが、彼が今シーズン先発したのは唯一ウエストハム戦のみ。この試合はMilivojevicが累積警告による出場停止で出られなかった試合なので、戦術的な理由やフィットネス等によりMcCarthyが適役だとみなされたわけではない。他には、以前アーセナル移籍の噂もあったMax Mayerもいる。彼は開幕2試合では先発して442の左SMFを務めていたようであるが、それ以降はNorwich戦での途中出場のみである。チームのシステム変更により居場所を失っているのかもしれない。

 WGはZahaとSchluppになるだろう。この組み合わせであればZahaが右サイド、Schluppが左サイドになり、途中でTownsendが投入されるとTownsendが右へ、Zahaは左サイドに移る。Zahaは絶対的だが、SchluppかTownsendかというのは議論の余地がある。最近の使われ方をみているとSchluppで、彼が選ばれる理由はその守備面での貢献性の高さだろう。あまりリスクを背負いたくない先発のメンバーとしては、Schluppの方が適しているだろう。今回はアーセナルのホームでの試合であるし、Schluppをスタートから使ってより守備的な戦い方を選ぶと思う。ただ、この3人の中であれば長短のパスを使い分けながらチャンスメイクできるTownsendが一番、パス供給者としての能力はあるように感じるし、マンチェスター・シティ戦のレポート記事でも書いたように、Zahaも左サイドの方がプレーしやすそうではあった。

 CFの候補はAyewかBentekeである。ここは機動力があり、左右に顔を出しつつショートパスでの崩しに加わることのできるAyewが先発で出てくる可能性が高い。一方のBentekeは何と言っても魅力は190cmのフィジカルを生かした空中戦での強さである。Ayewと比べるとその強さが際立っている。
Jordan Ayew
(sofascore.com)
Christian Benteke
(sofascore.com)

 こうした空中戦の強さを重視してBentekeがスタートから使われる可能性もないわけではないが、もしそうしたことを考えるなら、本職のCBが不在のマンチェスター・シティ相手に試しているはずである。今シーズンのアーセナルのCBはそれほど空中戦に弱いわけでもないので、ここはやはりAyewが先発で出てくるだろう。

 よって予想メンバーは下の通り。ちなみに、ここではマンチェスター・シティ戦を踏まえてKouyateを右、McArthurを左にしているが、基本的にはこの左右は逆なことが多いようである。


クリスタルパレスの戦い方


 クリスタルパレスの攻撃で特徴的なのは高い位置をとるCMFである。下の図はアストンヴィラ戦の前半18分の場面。最前線でボールを保持したCMFのMcArthurからZahaへパスを出している。クリスタルパレスでは、このようにクリスタルパレスでは、CMFの選手がWGよりも高い位置でボールを受けることが多々ある。そしてZahaが少し低い位置でボールを受けることでそこに相手SBの選手が釣られて前に出てしまっていて、空いたSB裏のスペースにMcArthurが飛び出してチャンスを作っている。


 次はマンチェスター・シティ戦の48分のプレー。Wardから最前線のKouyateにロングボールを蹴り、こぼれたボールをAyewが拾った。その後はMcArthur、Ayew、Kouyateのショートパスの繋ぎからシュートまで持ち込んだ。注目すべきポイントは、CMFのKouyateがロングボールを競った時点でAyewより前にいることである。Kouyateは身長も189cmあり、Ayewよりも空中戦には強そうであった。


 上の2つの場面にみられるように、CMFの選手は攻撃時には最前線のかなり高い位置におり、CMFの飛び出し等を利用しながらサイドや中央で崩していく、というのが基本になる

 こうした攻撃を成り立たせるために、ビルドアップ時はCBの2人がワイドに広がり、そこにDMFが参加する。この3人がボールを保持した際にまず目指していたのはAyewへグラウンダーのパスを通すことであるようにみえた。この3人からCMFへボールを預けるような場面はあまりみられず、Ayewに直接当てられない場合はSBへパスをし、そこからロングボールでAyewやKouyateを狙うことになる。また、相手のDFの裏にスペースがある場合はMilivojevicからZahaへ展開するという選択肢もある。

 ディフェンス時は、下図の様に451の様な形になって、上の様に2列のラインをつくることで主に中央のパスコースとスペースを消すようにしている。CFのAyewは簡単にパスコースを制限するだけで、全体としてもハイプレスを仕掛ける場面はほとんどない。また、下の図の右の様に、5人で構成しているラインの選手はマンマーク等はせず、自分の担当するレーンが決まっており、ここにボール保持者が侵入してくるとプレッシャーをかけることになっている。

 こうした守備時の欠点は、相手のCBが持ち上がった際にずるずるとラインを下げるしかないことと、もう1つは、ライン間を上手く活用してくるプレーに弱いことである。また、上述のようにクリスタルパレスはCMF陣が攻撃に最前線で積極的に参加するため、彼らの後ろのスペースが空いてしまう場面は多い。CMFの運動量が続くうちはまだカバーできることが多いが、時間がたつにつれて、スペースを好き勝手に利用される場面も増えることになる。

アーセナルはどう戦うべきか


 上で述べたことをまとめると、メンバー選びの際には次の点を考慮する必要がある。

高い位置をとるCMFに対し対処する術があること
ライン間を利用した攻撃が得意な選手の起用

 守備面から考えると、相手のCMFの選手の飛び出し等に対し、CBがでて対応するようなことはあまりやりたくない。SBと中盤の選手で基本的に対処できる形を選択すべきだろう。特にクリスタルパレスから見て右サイドはこうしたプレーを多用してくるので、ここにアーセナル側が守備面に問題のある選手を配置し守備がおざなりになるようなことはあってはならない。アストンヴィラは左CMFにあまり守備に貢献できないGrealishを配置し、左サイドの守備をWGとSB任せにしていたために左サイドを崩されるシーンが目立った。そこで考えたのが下の様なメンバー。



 左のDMFにはTorreiraを配置した。CMFを使った中央からの崩しにも対応できるし、今のスカッドであれば守備面のセンスはやはりTorreiraに分があると思う。問題は相手CMFの飛び出し等の際に生じるマークの受け渡しで、特にTorreiraがこういったプレーに秀でているわけではないのだが、他の選手ができるわけでもない。もしかしたらLuizやChambersをDMFに起用すればこういうタスクをこなしてくれるかもしれないと考えたが、この短期間では実現できそうにないので却下した。また、3バックにして3CBのうち1人が相手のCMFに対処するようなことも考えたが、この場合は外に張るZahaに対しての対処があまり上手くいかない気がしたので没にした。

 攻撃面を考える際に外せないのがOzil。現在のメンバーで彼以上にライン間を上手く利用できる選手はいないと思う。そこにLacazetteが落ちてくればかなりライン間と相手のワンアンカーの脇を有効に使うことができると思う。また、Aubameyangが中に入る機会がどうしても多くなるので、外を上手く使うために、オーバーラップのタイミングの良いTierneyの方がKolasinacよりはいいと思う。Holdingにしたのは、マンチェスター・シティ戦をみてクリスタルパレスがCBの持ち上がりに対しラインを下げるだけの対応になってしまうことがわかっているので、より持ち上がることができるHoldingの方がいいと考えたためである。

 本当はCeballosをどこかに加えたいところで、そこで下の様なOzilのゼロトップも少し考えてみた。ただこの場合は、Tierneyのクロスを待ち受けるのがOzilとPepeという場面が生じる可能性が高く、彼の強みを消すことになってしまうのが大きなマイナスポイントになる。



 色々述べてきたが、Emeryが上の様な形を試すことは万に一つもないだろう。いつものように、Xhakaの起用とOzil外しを行うとすれば、メンバーは以下の様になるのではないかと思う。


 落ちてきてライン間を使うLacazetteは欲しいところで、Aubameyangを外すという選択肢もない。そうなるとSakaは先発から外れることになってしまうし、中央で仕事をして欲しいAubameyangを活かすためにも、左SBはTierneyがいいと思う。また、Holdingはギマラインス戦で少し不安を感じた場面があったので、SokratisをEmeryは選ぶと思う。

 ちなみに、昨シーズンの対戦時のメンバーは下の通り。
2018/10/28
(sofascore.com)
2019/04/22
(sofascore.com)

 アウェイでは2-2の引き分け、ホームでは2-3で負けているので、EmeryはHodgson率いるクリスタルパレスに1度も勝ったことがないことになる。アウェイでの対戦時はXhakaを左SBに起用せざるを得なかったし、ホームでの対戦時はMavropanosを起用せざるを得ず、Mustafiが致命的なミスをしてしまった。そういう意味ではEmeryにとっては少し不運なのであるが、今回は怪我人もほぼおらず万全の体制で臨むことができる。前回のホームでの対戦時の敗戦から続く嫌な流れを断ち切るような、内容、結果ともに納得できる勝利を求めたい。

2019年10月25日金曜日

Match Report: 2019/10/20 Crystal Palace vs Manchester City

 10/28のクリスタルパレス戦(H)に向けて、今回はクリスタルパレスの試合のレポート記事です。

 10/20 vs Manchester City (H)
 結果は0-2でクリスタルパレスの負け。両チームのメンバーは以下の通り。


 マンチェスター・シティは現在2位、クリスタルパレスは現在6位と今シーズン好調のチーム同士の対決。マンチェスター・シティはリーグトップの27得点、対してクリスタルパレスは8失点とリーグ屈指の失点の少なさ(リヴァプール、レスター、シェフィールドに次ぐ4位タイ)なので、堅守のクリスタルパレスをいかにしてマンチェスター・シティが崩していくか、というところが見どころになる。

premierleague.com

主なスタッツ


基本的なスタッツ
premierleague.com
sofascore.com

xG関係のスタッツ
understat.com

 どのスタッツを見ても明らかな様に、試合を終始支配していたのはマンチェスター・シティ。スコア自体は2-0と大差がついているわけではないが、マンチェスター・シティはビッグチャンスを4つ逃しており、もっと点差がついていてもおかしくない試合だった。マンチェスター・シティは怪我のために本職のCBが不在。そのような状況であるにもかかわらず、守備的な欠陥らしきものはほとんどみられなかった。下のスカイスポーツの記事でも、No defenders, no matterと書いている。圧倒的なパフォーマンスだった。

クリスタルパレスの攻撃、ビルドアップ


 この試合ではそもそもクリスタルパレスの攻撃の機会自体が多くなかったのだがいくつか典型的なプレーを紹介。まずは48分のプレーから。



 SBのWardからKouyateに対してロングボールを入れた場面である。Kouyateが落としたボールをAyewが拾い、その後、Ayew、Kouyate、McArthurの3人でショートパスをつなぎシュートまで持ち込んだ。この試合ではAyewもしくはKouyateをターゲットとしていることが多く、ここでボールを収めてWGやCMF、SBと一緒に3人で中央、もしくはサイドを突破するというのが理想だったのだろうと思うこの際に鍵となるのがKouyateとMcArthurのCMFのコンビである。ターゲットになるKouyateは言わずもがな、McArthurにも頻繁な攻撃参加が求められる。64分にはMcArthurの惜しいクロスがあった。AyewやKouyateに当てたボールを一度SBや外にいるWGに渡し、CMF2人が飛び出すことで相手のCBとSBの間にあるスペースやSB裏のスペースを上手く利用していく。

 次は73分の場面。Milivojevicからのパスをサイドで受けたZahaが相手CF(Jesus)を交わしたところで、McArthurとのワンツーで抜け出した。崩し自体はシンプルなのであるが、ここでもMcArthurとKouyateが高い位置をとって攻撃に絡んできている。


 Zahaは後半途中のTownsendの投入からポジションを左に移していて、そこでは積極的にドリブル突破を仕掛けていた。この直後の74分にもMcArthurとのコンビでチャンスを生み出しており、DAZNの解説の戸田さんも仰っていたが、Zahaは左の方がやりやすそうではある

 これらはいずれも後半のプレーで、前半はほとんどチャンスらしいチャンスがなかったといってよい。前半は常時押し込まれている状態であり、例えば24分にMcArthurが右サイドで高い位置をとるZahaにロングボールを展開したシーンのような、個人任せの突破にかけるしかなかった印象である。24分のシーンでは一対一の局面をつくることができたのであるが、Zahaは戻ってきたSterlingを抜くことができなかった。

 あまりそういったシーンが見られなかったのであるがいくつか少ないシーンから察すると、ビルドアップ時は基本的に2CBがワイドに開いて、そこにMilivojevicが絡むことで展開していく様子である。CBとDMFの三人からAyewかKouyate目掛けてボールを当てることになる。この2人に当てた後は基本的に上の様に同サイドでCMFの飛び出し等を中心としたショートパスでの崩しが主になるが、例えば45分の場面では、左サイド寄りのAyewから一度Zahaを経由して(この時Zahaは左サイドに流れている)Milivojevicまで戻し、そこから右SBのWordに展開、そしてハーフスペースのKouyateにパス、という攻撃が見られた。こういったサイドを変える攻撃もオプションとしてあるようである。また、ハイプレスでサイドに追い込まれた場合もSBから、同じようにAyewかKouyateにロングボールを蹴っていたが、これは本来狙った形ではないようにみえる。ちなみに、KouyateをこのようにCF的に使うアイデアはどうもごく最近始めた試みである様である。

 76分にはMilivojevicに代えてBenetekeを投入し、フォーメーションを442にする。この交代直後のCKでBenetekeが惜しいシュートを放つなどこの後はBentekeの高さを生かしたロングボールを多用する攻撃にシフトすることになる。相手が本職のCBに欠けることを考えればもっと早い時間帯からこの形に切り替えても良かったと思う。ただその後は87分にZahaの惜しいシーンはあったもののチャンスの数はあまり作り出せず、結局は無得点で終えることになった。

クリスタルパレスの守備、プレッシング


 クリスタルパレスのプレス時の形は以下の通り。

 451の様な形になって、上の様に2列のラインをつくることで主に中央のパスコースとスペースを消すようにしている。Kouyateが前に出て4231になっているときもみられたが、おそらく流れの中で一時的にそうなっていただけだと思われる。CFのAyewは簡単にパスコースを制限するだけで、全体としてもハイプレスを仕掛ける場面は見られなかった。また、上の図の右の様に、5人で構成しているラインの選手はマンマーク等はせず、自分の担当するレーンが決まっており、ここにボール保持者が侵入してくるとプレッシャーをかけることになっている。このやり方は通常のチーム相手であればそれなりに有効だが、この日は運が悪かった。この時のマンチェスター・シティはCBがFernandinhoとRodriのペアで、いわゆる0CBである。ラインを敷いて待っていると、Fernandinho、Rodri、Gundoganがボールを持ちあがってきて、フリーの彼らから上質のボールが前線に供給されることになる。38分の失点シーンもFernandinhoが敵陣深くまでボールを運んだことから始まっている。


 Fernandinhoの持ち上がりに対して明確にプレスをかけに行く人が定まっておらず、Schlupp、McArthur、Milivojevicといるにも関わらずここまでFernandinhoの侵入を許している。その後、Fernandinhoは外にいるB. Silvaへパスを出す。この時、Cahilの裏のスペースにD. Silvaが走り、そこにTomkinsがカバーに回る。B. SilvaはここでD. Silvaには出さず、Tomkinsが釣られたことで空いたJesusへセンタリング。これを見事にJesusが決めた。Jesusのシュートが素晴らしいのはもちろんだが、お得意のパターンを釣りにしつつ、クリスタルパレスの弱点を突いた良い連携であった。2失点目は、この失点の直後の40分、攻めに出たところをカウンターで仕留められた。

 こうした相手CBの持ち上がりに対し、10分のプレーなどではKouyateが積極的にプレスをかけにいっていた。これは持ち上がりを抑制できる半面で、プレスをかけにいった人の裏に大きなスペースができてしまうことになり、D. Silvaがフリーとなりピンチを生んでいた。60分にもMcArthurが前線からのプレスに参加したことにより裏のスペースが空いてしまい、ZahaとDe Bruyneの一対一というあわやPK献上の危険な場面を生んでしまった。またそもそも、クリスタルパレスはCMF陣が攻撃に最前線で積極的に参加するため、彼らの後ろのスペースが空いてしまう場面は元から多い。CMFの運動量が続くうちはまだカバーできることが多いが、時間がたつにつれて、スペースを好き勝手に利用される場面も増えていった。

 また、ラインをきっちりと敷いているためライン間を上手く使うプレーには弱く、CFのJesusがこういったライン間に下りてくるプレーを上手く多用していた。

 下の図は、76分にBentekeが投入されて442になってからの守備の形である。守備時は424の様になっている。これはあくまで点を取りに行くためのフォーメーションのためか、守備的にはあまり洗練されている印象がなく、特にツーボランチのカバーするサイドの範囲が明確でなく中途半端な対応がいくつかあった。78分の場面はこのポジション取りの中途半端さからピンチを生んでいた。


試合後雑感


 この試合で驚いたのはマンチェスター・シティの強さ。攻撃時のアイデアの多様性にも驚いたが、何よりFW陣の守備意識の高さである。73分の図をみればわかるように、CFの選手まで自陣まで戻り重要なタスクを背負っている。0CBでも難なく無失点で切り抜けられるのはこうしたチーム全体の守備意識の高さ故だろう。組織としての守備はもちろん、24分に見せた様に、Sterlingは個人としての危機察知能力や、対人守備の能力までかなりレベルアップしているように感じた。2点目の際の攻撃のアイデアも素晴らしかったし、この試合の後のチャンピオンズリーグのアタランタ戦でも大活躍。Sterlingはいつのまにこんなにいい選手になってしまったのだろう。

 ただ、クリスタルパレスの攻撃陣も守備の意識は高い。夏にアーセナルがZahaを欲しがった理由も、彼のアタッカーとしての能力はもちろん、守備時の献身性も考えれば当然だろうと思う。

2019年10月22日火曜日

Match Preview: 2019/10/25 Arsenal vs Vitoria Sport Clube (H)

 2019/10/25のアーセナル対vヴィトーリアSC戦に向けたプレビュー記事です。

 ヴィトーリアSCはヴィトーリアFCと混同されることもあるため、一般的にはヴィトーリア・ギマラインスと呼ばれているらしい(出典:wikipedia)。以下、ギマラインスと表記。

@vitoriasportclube


ギマラインスのリーグ戦での現在の順位は4位
 勝ち点12 勝ち3 引き分け3 負け1
 得点12 失点8

 昨シーズンの順位は5位。ヨーロッパリーグの予選を勝ち抜いて本選出場を果たしている。ヨーロッパリーグでは、スタンダールにアウェイで敗戦、フランクフルトにホームで敗戦と二連敗中。このアーセナル戦でも勝ち点を奪えないとなると、グループリーグ突破は難しくなる。

直近の試合の簡単なレポート


 2019/10/04 vs Eintracht Frankfurt (H)


 ヨーロッパリーグのフランクフルト戦。直近の試合は、正しくは2019/10/19 カップ戦のvs Sintra Football戦なのであるが、カップ戦は観る手段があるかわからないし、また、相手チームは3部に属するチームということで、フランクフルト戦の方がレポートにも適していると考えた。ここで補足しておくと、ギマラインスはインターナショナルウィークの後、3部とのチームとの試合を経てアーセナル戦に臨むことになる。つまり、コンディションとしてはかなり余裕があるし、準備期間もたっぷりとある。チームとしての土台はしっかりとしているチームなので、油断しているとアーセナルは一泡吹く羽目になるかもしれない。

 メンバーは以下の通り。左がギマラインス。


 フォーメーションは少し非対称な433基本的に右SBのSackoは高めの位置をとっており、右サイドからの攻撃が主になる。直接CFにロングボールを蹴ったり、CB脇のスペースに蹴る場面はあまりみられず、DMFやCMFを経由しながら丁寧にパスをつないでいく。ビルドアップ時は、右SB以外の3人のDFが3バック気味になることもあるし、2CBが大きく開いて、DMFのAguが降りてくることもある。Aguは典型的なピボットの選手というイメージで、彼からは左右に質の高いボールが振り分けられる。一方でEvangelistaは司令塔と呼ぶにふさわしい選手で、特にファイナルサードでの攻撃の鍵は彼が握っていると言ってもよい。シュートを積極的に狙っていくこともできるし、フィジカルにも優れているし、ドリブルでの推進力もある。また、守備においても貢献できる。良い選手だと思った。中盤のもう一方のPohaはボックストゥボックスの選手で、AguとEvangelistaのバランスをみつつ、時にはダイナミックに前線に飛び出していく。Evangelistaは左右に満遍なく顔を出す一方でPohaは基本的に右サイドにいることが多いので、Pohaと積極的にオーバーラップする右SBのSackoのいる右サイドからの攻撃がどうしても比率としては多くなる。フランクフルトもKosticのいる左サイドから攻撃を仕掛けたいが、このSackoとの駆け引きに苦労していた。


 ただ、右サイドに攻撃が偏りがちであるとはいっても、右サイドからの攻撃に対して相手に人数をかけられて停滞気味になっているとみるや否や、左WBのDavidsonや左SBのHaninに一気に展開する機転もEvangelistaやAguは持ち合わせている。

 プレッシング時の形はだいたい以下の様な形だった。マンマークで嵌めにいくようなことはほとんどなく、それぞれ4人ずつのブロックを2列つくり、その間にはDMFのAguを配置する。WGとCMFの選手は中央へのパスコースを切りつつ、彼らが低い位置に降りてくるときはある程度はついていくものの、そこまで深追いはしない。攻撃時のフランクフルトはWBが高いポジションをとるために、CFとWBの4人が1列に並ぶ形になる。それに対しては4バックが基本的には対応し、WBやCFがおりてきてボールを受ける場合には、適宜、両WGやAguが対応する。


 この点に関連して気になったのはフランクフルトのビルドアップ。アウクスブルク戦ではツーボランチの様な形になっていたのだが、今回はほとんどの場面でワンアンカーになっていた。時々Rodeが最終ライン付近までやってくる場面があったものの、彼もほとんどの時間帯はギマラインスのブロックの間に立っていた。相手がそれほど前線からプレッシングを仕掛けてこないのを見越してこういった形にしたのかもしれない。

 こういった守備のシステムで弱いのは、相手に意図的に連動してブロックの間で受けるプレーを増やされることである。前半29分の場面では、相手のWBのKosticがブロックの間におりてきた際にそのままついていくのかSackoに一瞬の判断の迷いができてしまった。ただこういった場面は非常に少なく、後半にギマラインスがリスクをかけて攻めるようになるまでは全体の動きは統率が取れており、ピンチもほとんどなかった印象だ。

 前半35分の失点シーンは、相手の素早いゴールキックからコーナーキックをとられてしまい、そこからの失点である。ただ、少し対応は遅れてしまったもののこの素早いゴールキックへは早急に対処で来ていたし、コーナーキックになってしまったのも少し不運な形だ。ただ、例えば72分のコーナーキックや74分のセンタリングでもピンチを招いており、コーナーキックやクロスへの対応については不安を抱えているのかもしれない

 前半、ボールを保持していたのはフランクフルトでそのポゼッション率は63%にまでなるのだが、これはギマラインスの組織的な守備の前に攻めあぐねていた、と表現するのが正しいと思う。一方のギマラインスは主に右サイドから、フランクフルトの3CBの脇を突くような攻撃を展開して定期的に脅威を与えていた。そうした苦しい展開の中、コーナーキックでフランクフルトが先制する。

(sofascore.com)
(sofascore.com)

 ホームでの勝利が必要なギマラインスは後半からは一層攻めにでる。SBの2人は常に高い位置をとり、ディフェンスラインからのロングボールや、サイドチェンジといった長距離のパスも増えた。また、守備のブロックのバランスが多少崩れることにも躊躇せず、前半にはほとんどみられなかった相手GKやCBへのプレッシングも見せていた。特に75分辺りからは以下の様な形にフォーメーションを変更し、かなりリスクをかけていた。右のSB(WB?)のRochinhaはSackoの怪我により途中加入した選手であるが、彼は本来は右WGを務める前線の選手である。



 ただ、ファイナルサードでの精度や工夫には物足りなさがあり、もちろん相応のチャンスも生み出したものの、攻め急いでいる印象が強かった。後半は枠内シュートも1本のみだ。逆に、フランクフルトはギマラインスのかけたリスクを上手く突き、カウンターを仕掛け、何回もチャンスを生んでいた。意外なことに、後半攻めに出ていたギマラインスが結局1つもビッグチャンスを生み出すことができなかったのに対し、フランクフルトは後半だけで3つもビッグチャンスを生み出している。結局は0-1のまま試合終了するものの、GKのM. Silvaの好セーブがなければ、点差がもっと空いていても不思議ではなかった。

直近四試合のリーグの結果とメンバー、フォーメーション予想

vs Rio Ave (A) 1-1
vs Aves (H) 5-1
(whoscored.com)
vs Tondela (A) 3-1
(whoscored.com)
vs Pacos de Ferreira (H) 1-0
(whoscored.com)

 ヨーロッパリーグのメンバーは以下の通り。

 vs Standard Liege (A) 0-2
(whoscored.com)
vs Eintracht Frankfurt (H) 0-1
(whoscored.com)

 上の図では4141、4231、433、451と様々であるように見えるが、基本的にはフランクフルト戦と同じ433でワンアンカーを置く形として考えてよいと思う。フランクフルト戦では433の中盤3枚はワンアンカーが底にいて、少し高めに位置する選手と、それよりさらに攻撃的な司令塔タイプの選手がいた。この形で司令塔タイプの選手がより攻撃に参加する時間帯が長くなりトップ下の様に振舞うと4231になるし、WGの選手が少し低い位置になると451と言えなくもない、という感じではないかと思う。アーセナル戦も基本の形は433と予想する。

 この6試合で評点が高いのは、Evangelista、Agu、Duarte(B. D. D. Silva)、Sacko、Rochinha、M. Silva特にEvangelistaは断トツで高い。試合を見た限りでも納得である。他には、アンカーを務めるAgu、攻撃の要となる左SBのSacko、そして好セーブを連発するGKのSilvaとこちらも試合で活躍していたメンバーが入っている。

 また、10/19に行われたカップ戦でのメンバーは以下の通り。メンバー表から推測したものなので、フォーメーションは多少違うかもしれない。

@VitoriaSC1922

 途中交代はPepeに代わってDuarte、Pereiraに代わってTeixeira、L. Soaresに代わってDavidason、R. Soaresに代わってHaninである。対戦相手のチームは3部の相手なので、ギマラインスとしてもベストなメンバーではないと思う。逆に言えば、レギュラー級の選手なのにベンチ入りすらしていない選手は、アーセナル戦では先発から使われる可能性が高いと考えてよいと思う。ちなみに、試合は1-1でPK戦の末に敗れている。

怪我人情報



¡Mañana hay #LigaNOS!
Y el #VitóriaSC tiene ¡¡¡18!!! bajas:
- Jhonatan.- Tapsoba.- Víctor García.- Sacko.- Evangelista.- John.- André André.- Al Musrati.- Blati Touré,- Wakaso.- Poha.- Amoah.- Guedes.- Bonatini.- Rochinha.- Edwards.- Davidson.- Bruno Duarte.

 9月8日のツイートなので約一か月半くらい前になるが、この時点では怪我人が18人もいた。かなりのメンバーが復帰しているが、それでも怪我人が多い状況には変わりない。人数が多く、またソースもポルトガル語のためなかなか見つけづらく、全員については調べられなかったのでかなりの漏れがあると思うし不確かな情報も多い。その点ご承知いただきたい。現時点ではっきりと確認できている怪我人はM. Silva、Bondarenko、Evangelista。このうち、Evangelistaについては出場できないと明記されているが、ほかの2人についてはアーセナル戦には間に合うかもしれない。特に攻撃の要のEvangelistaの不在はアーセナルにとっては大きい

メンバー考察


 GKはDouglasとM. Silvaがいる。リーグ戦では最近はM. Silvaが使われていて、ヨーロッパリーグは2試合ともM. Silvaである。直近のカップ戦ではDouglasが使われているが、これがM. Silvaの怪我によるものなのか、もしくはM. Silvaを温存させるためのものなのかはわからない。また、怪我で離脱していたJhonatanも復帰できそうである。Jhonatanは昨シーズンは25試合に出場しており主力の1人であったようで、怪我をしているにもかかわらず今年に入ってから2023年まで契約延長をしている。ただ、怪我明けなのでアーセナル戦に出場する可能性は低いだろう。
#VitóriaSC | Jhonatan (28) firma contrato hasta el 30 de junio de 2023, con una cláusula de rescisión de 15 millones de euros.El meta brasileño fue uno de los mejores del #MoreirenseFC los 2 últimos años.

 DFについては、右SBのSackoとCBのTapsobaはアーセナル戦でもスタートで使われると思う。Sackoの代役候補はGarciaかL. Soares。CBの候補は、Tapsoba以外だと、Henrique、Bondarenko、Venancioがいる。Venancioはリオ・アヴェ戦ではDMFとしても起用されている選手である。ただ、Venancioを起用するとTapsobaが左CBに回ることになってなってしまう。Tapsobaを利き足の右で起用することを考えると、左足が得意なHenriqueもしくは両利きのBondarenkoの方がVenancioより優先度は高いと思われる。

 左SBはHaninかR. Soares。R. Soaresはリオ・アヴェ戦では左SHで起用されているので、Haninよりは攻撃的な選手なのだろう。アーセナル戦では、アーセナルのホームなこともあるしより守備的なHaninの先発が濃厚だと思う。ただ、ギマラインスはヨーロッパリーグでは後がないので、R. Soaresの起用もありうると思う。

 MF陣は、アンカーにAgu、その前にPohaとEvangelistaというのがいまのところのベストメンバーだろう。ただ、Evangelistaは出られないので、CMFにはPepeかTeixeiraが使われる。DMFにはAl Musratiが候補に入ってくる。またPohaはDMFとして起用される場合もある様である。フランクフルト戦のDAZNの解説の方はAl MustratiがDMFの本来のレギュラーであると言っていたが、真偽は定かではない。シーズン序盤、Aguが怪我をしていたのでAl Musratiが使われていただけの様に思える。

 左WGはDavidsonが怪我から復帰して以降は、彼がスタートから起用されている。他にはPereiraやRoshinha、SBもできるR. Soares。彼らは他のポジションで主に起用されているので、どうやら本職の左WGはDavidsonだけのようである。

 右WGはEdwards、Roshinha、Pereiraが候補である。Edwardsはトッテナムからの新加入選手であるがシーズン開幕からずっと怪我をしており、パソス・デ・フェレイラ戦で20分出場したのが今季初の出場。ただ、次のフランクフルト戦は先発で起用されており、新加入選手としてはやや強引な起用法にみえるので、とても期待されているのだと思う。ポルトからレンタルで加入しているPereiraは、チームの怪我が多いため左右のWGやCFと様々なポジションで起用されているが、本職の選手が帰ってくるたびにポジションを変更しスタートから退いているので、便利屋としての扱いを受けている様にみえる。ただ、RoshinhaよりはPereiraの方が、右WGとしての優先度は高いように見える。

 CFはDuarte(B. D. D. Silva)かBonatini。どちらも新加入の選手で、Bonatiniはウォルヴァーハンプトンからローンで加入している。Duarteは、フィットネスが上がっていなかったのか、もしくは単純に信用されていなかったのか、シーズン当初は起用されていないが、Bonatiniが怪我をしている間に着実に結果を出し、現在Bonatiniとレギュラー争いを演じている。ただここは、カップ戦でベンチ入りすらしていないBonatiniが先発で使われる可能性が高いと思う。また、昨年はGuedesがこのポジションのレギュラーであったようだが、最近はメンバーに入っていないのでおそらく怪我だと思う。

 色々書いてきたが、上に書いたことをまとめると下の様になる。


アーセナルはどう戦うべきか


 振り返りとして、ヨーロッパリーグ前節、スタンダール戦のアーセナルのメンバーは以下の通り。

sofascore.com

 スタンダール戦から変わった状況というと、LacazetteとSmith-Roweの復帰と、Nelsonの怪我、Ozilの序列の急降下、といったところだろうか。Mavropanosは下のカテゴリーでキャプテンを務めているが、ファーストチームにはベンチ入りすらできていない。ファーストチームに合流していないのは怪我の影響だと思っていたのだが、単に実力の問題なのだろう。Mustafiも調子が良いし、CBは人数が足りているのでスタートからの起用は当分なさそうである。よって予想メンバーは下の通り。



 フォーメーションは上の様な4312かもしれないし、もしくはMaitland-NilesをSMFにして4231かもしれない。4231にして相手の右SBのSackoのオーバーラップに対してMartinelliをつかせるのは彼のプレースタイル的にも合っていないように思うので、それほど効果的ではないだろう。それならいっそのこと、4312のツートップの一角に据えてあげた方が良さを生かせると思う。ただ、Evangelistaが出場するのなら4312の方がよりメリットがあるのだがそうではないので、今回は4312でも4231でもどちらでもいいと思う。

 この試合でもOzilが使われないとなると、ファンは本格的に冬の移籍を覚悟しなければいけない。好きな選手なのでとても寂しいけれど、それが彼にとってもチームにとってもいいと思う。

追記:2019/10/25


 ギマラインスは帯同メンバーをHPにもSNSにも発表していなかったのだが、先ほどELの公式サイトを覗いていると、レポーターの方が現地紙らしきものの写真を公開していた。それが下の写真。

uefa.com

 少し見づらいと思うので、現地紙の予想メンバーを図にすると以下の通り。


 さらにベンチ入りメンバーは、Douglas、Martins、Garcia、Henrique、Al Musrati、Bonatini、Duarte、Pereira。

 怪我人は、Jhonatan、Oliveira、Sacko、Bondarenko、Wakaso、Joseph、Evangelista、Ola John。

 重要なところで言えば、Sackoは間に合わないようである。フランクフルト戦での怪我が完治していないのだろう。攻撃の軸の1人であるSackoの欠場は大きい。Evangelistaもいないので、ギマラインスはベストメンバーと比べて攻撃力が大きく劣ることになるだろう。また、なぜか予想フォーメーションではいつもの433ではなく、442になっている。BonatiniもDuarteも信用を無くしているのだろうか。

 ただ、Evangelistaは事前の情報や上の現地紙でも怪我をしているはずなのだが、ギマラインスのツイッターにあがっている(おそらく)ロンドンでの練習風景にはEvangelistaらしき人が映っている(Pohaの奥)。私の間違いという可能性が高いが、一応は出場の可能性を考慮する必要があるかもしれない。

@VitoriaSC1922

2019年10月14日月曜日

Match Preview: 2019/10/22 Arsenal vs Sheffield United (A)

 2019/10/22のシェフィールド・ユナイテッド戦に向けたプレビュー記事です。シェフィールド・ユナイテッド(以下、シェフィールドと表記)の最新のリーグ戦の試合のレポート記事も出しています。併せてご覧ください。
@SheffieldUnited

シェフィールドの現在の状況


リーグ戦での順位: 13位
勝ち点 9:勝ち2 引き分け3 負け3
得点7 失点7

 現在の順位は13位。昇格組の中では順位が一番高い。まず注目すべきは失点の少なさ。失点数7はレスターと同じで、シェフィールドより失点の少ないチームはリヴァプールのみである。第7節でリヴァプールがなかなか得点を奪えず苦戦していた姿を覚えている人も多いのではないかと思う。昨シーズンのチャンピオンシップでも、ミドルスブラとともに最少失点数である。クリーンシートの試合は3試合あり、昨シーズンから数えると24回クリーンシートを達成している。チャンピオンシップは一年間に46試合あるので今シーズンの8試合と合わせると、54試合中24試合、つまり半分近くがクリーンシートである。

2️⃣4️⃣ league clean sheets since the start of last season 🚫
The most in the top 4️⃣ tiers 👊

 その一方で得点も少なく、得点数7は、ワトフォード、ニューカッスル、エヴァートンに次ぐ少なさである。堅守な分、得点も少ないが、しかし、実際に試合を見てみるとただ引いて守り攻撃に関しては前線の数人の選手に任せっきりにするようなタイプのチームではない。

 他に特筆すべきことというと、シェフィールドは今シーズン、ホームでは3敗しているのに対し、アウェイでは負けていない。アウェイで無敗のチームは他にリヴァプールとウエストハムだけである。ホームよりアウェイの方が結果を出している珍しいチームということになるが、今回は幸い(?)シェフィールドのホームである。ホームで結果がでていないシェフィールドと、アウェイでとても弱いアーセナルの対戦ということになる。

sofascore.com

 また、Transfermarkt調べでは、シェフィールドの選手の市場価値総額は91,45 mil. €で、プレミア―リーグで最も低い。6位のアーセナルが690,75 mil. €なので約7.5倍違う。あくまで市場価値で言うと、シェフィールドはPepeとNelsonを合計したくらいの戦力しかない。市場価値通りの実力差をEmeryはみせることができるだろうか。

直近四試合のリーグの結果とメンバー

vs Southampton (H) 0-1
(whoscored.com)
vs Everton (A) 2-0
(whoscored.com)
vs Liverpool (H) 0-1
(whoscored.com)
vs Watford (A) 0-0
(whoscored.com)
  フォーメーションは352。上の図では中盤の3人は横に並んでいるが実際には、Norwoodがアンカー気味になっており、低めのポジションをとる。この4試合に限らず、今シーズンはほとんどの時間を352にしており、これは先シーズンから一貫している様である。下図によると今シーズンも少しだけ4バックを試していて、例えばサウサンプトン戦などは後半途中から4バックに切り替えている。わずか66分ほどの4バックの間に2点をとれているので、リスクをかけてでもどうしても点を取りたい時などに採用されるのだと思われる。

understat.com

 ここ4試合で評点が高いのは、上からEgan、O'Connell、Fleck、Stevens、Norwood、McGoldrickである。このうちMcGoldrickは怪我のため、1試合のみの出場である。Egan、O'ConnellはCBの選手で、StevensはWB、NorwoodはDMFの選手で後ろに残ることも多い。堅守なチームなだけに守備陣の評点が高く、そこに加えて、司令塔タイプのFleckが重要な役割を担っているということになる。

 本当はここにGKのHendersonも入ってきそうではあるがリヴァプール戦でのミスがあったため評点を落としている。そうは言っても、Hendersonは今回のインターナショナルウィークで自身初のイングランド代表に召集されており、リヴァプール戦のミスがあったところで彼が良いGKであることには変わりない。彼はマンチェスター・ユナイテッドからレンタルで加入しているので、マンチェスター・ユナイテッドは早くもDe Geaの有力な後継者を確保していることになる。羨ましい。ちなみに、シェフィールドからイングランド代表が選出されるのは27年振りの事らしい。
Deano becomes the first Blades’ squad member to be called up to @England since.....Deano back in 1992 

怪我人等情報


 怪我人はほとんどおらず、McGoldrickとMcBurnieのみ。McGoldrickは怪我のためここ3試合休んでいるが、アーセナル戦には復帰できそうである。McBurnieはインターナショナルウィークに入り、スコットランド代表招集中に怪我をしてしまった。アーセナル戦に出られるかどうかは現在調査中とのこと。

メンバー考察


 ツートップ以外の選手はあまり考察の余地がない。この4試合のスターティングメンバーはツートップ以外固定であるし、交代で入った選手も、JagielkaとOsborn以外はFWの選手である。JagielkaとOsbornは、カップ戦では両者ともに2試合でフル出場しており、そこでのポジションはJagielkaが右CB、Osbornが左WBである。ただ、今シーズンのプレミアリーグでは途中出場のみで、途中出場した試合も2試合のみである。交代選手として出場する可能性も低いと思われるので、スタートから使われることはほとんど考えられない。

 問題はツートップである。ここ3試合はRobinson、McBurnieの二人がスターティングメンバーになっている。ただここには注釈が必要で、まず、ここ3試合は、これまで4試合でスタメンに名を連ねていたMcGoldrickが怪我で離脱していた。またSharpは、エヴァートン戦とリヴァプール戦は出場停止で出ることができなかった。Sharpはスタートからの出場は今シーズンはないものの、昨シーズンは23ゴールを奪っており不動のストライカーであった。今シーズンから加入したMoussetはワトフォード戦で途中出場しており、ボールの収まりもよく、良いプレーをみせていた。このポジションにはほかにClarkeがLiverpool戦で途中出場している。この様にCF陣が選り取り見取りなのである

 ただそうは言っても、今シーズン先発に名前を連ねたことがあるのはRobinson、McBurnie、McGoldrickのみ。個人的にはMoussetは良い選手にみえたのだが、アーセナル戦でいきなりのスタートは本人にとっても好ましくないだろうから今回は除外。Robinson、McBurnie、McGoldrickの3人から2人を選ぶことになると考えてよいと思う。どの組み合わせも今シーズンはスタートで試しており、1~3節はRobinsonとMcGoldrick、4節はRobinsonとMcBurnie、5節はMcGoldrickとMcBurnieで、6~8節は再びRobinsonとMcBurnieである。先ほども言ったように、6~8節の間はMcGoldrickが怪我をしていた。おそらく、8月加入でチームにフィットできていないため最初はMcBurnieの優先度が低かったが、その後McBurnieの序列が上がり、この3人の中でどの組み合わせが最良か試している段階でMcGoldrickが怪我をしてしまった、という様な顛末だと思う。この推察が正しければ、Wilder監督自身も未だ最良の組み合わせを探している最中ということになる。下の記事でも、今のシェフィールドの最大の問題はFWの人選であると指摘されている。
  こういう時に何より説得力があるのはゴール数であるが、今シーズンのシェフィールドの得点者とそれぞれの得点数は下の通り。得点者は5名のみで、それぞれ1点ずつしか決めていないのである。チーム内に複数得点者はおらず、オウンゴールで2点決めているので、トップスコアラーは実はオウンゴールということになる。

sofascore.com

 下の図は、Robinson、McBurnie、McGoldrickの特徴について簡単に整理したものである。昨年のチャンピオンシップのデータから比較できそうな部分を抽出している。

 Robinsonは身長が178cmなこともあり空中戦には弱いものの、チャンスにつながるパスはMcBurnieに引けをとらないし、自身もクロスを上げることができるのは魅力である。ドリブルで持ち運ぶこともできる。中央に居座ることなく、サイドや時には低いポジションに顔を出し、機転の利くCFという印象だ。

 McBurnieは空中戦にも強く周りにアシストすることもできる一方で、自分でクロスを上げたり、ドリブルで持ち上がることは少ない。中央で待ち構え、ファイナルサードで決定的な仕事をするストライカーといったところだろうか。クロスの本数が多いシェフィールドでは、中央でストライカーとしての役割を果たすことがまずCFには求められると思うので、戦術には最も適性がある。

 McGoldrickについて特筆すべきはドリブルの本数と成功率だろう。Robinsonとドリブルの成功率は同じだが、本数は0.5本も違っているので、Robinsonよりもそもそもドリブルを試みる回数が多いということになる。その割にはクロスの本数が少ないので、コート中央でのドリブルが多いということなのだと思う。また、空中戦にもそれなりに強いので、周りを活かすというよりかは周りに活かされつつも、自分自身で切り開く推進力のある点取り屋、といったイメージだろうか。

 いずれも国別代表に召集されている実力者(McBurnieはスコットランド、RobinsonとMcGoldrickはアイルランド)で、強みもそれぞれ違うのでWilder監督が悩むのも納得である。アーセナルが相手ということであればサイドを突破できる場面はそれなりに作れそうであるので、それならば空中戦に強い2人が中央でクロスを待ち構えるのがいいと思う。Robinsonの機動力が欲しくなる場面は意外と少ないのではないかと思うので、あくまで戦術面からはMcBurnieとMcGoldrickのスタートを予想。ただ、McBurnieとMcGoldrickは出られるとしても怪我明けでフィットネスに不安があるから、Robinsonのスタートも十分ありうる。よって予想メンバーは以下の通り。



シェフィールドの戦い方


 シェフィールドの戦い方で最も特徴的なのは、CBのBahsamやO'Connellによるオーバーラップもしくはインナーラップである。昨年の3バックのアーセナルで言えば、MonrealがKolasinacを追い越したり、SokratisがMaitland-Nilesを追い越すという動きを試合の中で何度も行う、というイメージだ。アーセナルではとても考えられない。ワトフォード対シェフィールド戦のレポート記事で、3バックを採用しているチームの右CBのプレーエリアを比較しているので、ぜひそちらも参考にして欲しい。
  このシステムについてとてもわかりやすく解説されているのが下の動画。CBが攻めあがる際には、残り2枚のCBとDMF(Norwood)の3人が後ろに残りケアしている。攻撃の方は攻めあがったCBにCMFやWB、FWのうち3人がトライアングルをつくるようにしてサイドを崩し、クロスを上げることを目指す。
   CBを攻めあがらせることで生まれる利点として考えられるのは、主に2つ。CFがサイドに流れなくともCB+WB+CMFと3人の選手を確保し攻撃を完結させられるので、センタリングを上げた際にCFの2人が中で待ち受けるという事態を生むことができる。また、CBの選手がインナーラップして中央でクロスを待ち受けたり、そのまま攻め残ることで、二次CBの選手がインナーラップして中央でクロスを待ち受けたり、そのまま攻め残ることで、二次攻撃、三次攻撃の際に中央でセンタリングを受けることもできる。コーナーキックの際に空中戦に強いCBの選手を上がらせることはいまではほとんどのチームが採用していると思うが、そういった状況を流れの中で生み出すことが可能となる。上の動画の方が分かりやすいのは承知で、一応下に図も作ってみた。


 こうしたCBの攻め上がりを促進するために、ビルドアップ時はDMFのNorwoodが最終ラインまで下りてくる場面も多い。また、右CBのBashamが高い位置をとった際にはそのケアとして右CBの位置に右CMFのLundstramが下がってくることもある。右サイドからの攻撃の方がオプションは多く用意されているようだ。それに対して左CMFのFleckはLundstramに比べると中央寄りの高い位置にいることが多く、彼はテクニックもあるので司令塔的な立ち位置におり、左サイドからの攻撃は彼を経由することが多い。左右のCMFが逆サイドの攻撃を助けることはほとんどない。

 サイドからのクロスを目指す戦術は徹底されており、WhoScored調べでは、1試合あたりのクロス本数は22本と、リヴァプール、エヴァートンに次ぐ2位タイである(アーセナルは16本で13位タイ)。また、こうしたサイドからの攻撃に行き詰った際に中央から崩すという選択肢はほとんどないので、その場合は相手のCB脇へロングボールを入れ、そこにCFを走らせることになる。

 プレッシング時は352の様な形になっていて、ツートップが相手の最終ラインにプレスをかける。ここでロングボールを蹴らせるか、もしくはサイドにボールを出させる。サイドにボールが出ると主にCMFの選手が中央へのコースを切りながらボール保持者へ詰める。それに連動する形でCF、WB、CMF、DMF、CBの選手がサイドのスペースを一気に埋めて、この5人で一気にサイドで摘み取ってしまうことを目標としているようであった。ただ、一気にサイドのある地点に人数をかける分、それを上手くいなされてしまうと、ただでさえ3バックのシステムのため空きがちなサイド裏に広大なスペースができてしまい、そこから攻略されてしまう。

 守備時の弱点は何と言っても、CBが攻めあがることによる最終ラインの人数不足である。大きなスペースを与えつつ相手FWに対し数的同数になってしまうことも多い。また、最終ラインでの致命的な判断ミスが多い印象だ(アーセナルDF陣も定期的に致命的なミスをするので、この点はお互い様)。ラインが高く後方にスペースがある上にあまり最終ラインの人数に余裕がないこともあり、他のチームに比べて1つのミスが大きなピンチになるリスクが高いのでCBには的確な判断かつ個で対応できる質の高さが求められることになるが、そこに少し欠けてしまっている印象だ。

 個人のミスが目立つとはいえ、組織としては今のアーセナルよりもはるかに統率がとれている。GKのHendersonを中心に、高い集中力とインテンシティをもった守備を構築できている。ちなみにHendersonは今回のインターナショナルウィークで自身初のイングランド代表に召集されているが、シェフィールドからイングランド代表が選出されるのは27年振りの事らしい。

アーセナルはどう戦うべきか


 メンバーを考えるうえで考慮すべきポイントは以下の通り。

・両サイドから深く侵入してくる攻撃に対してケアできる様にすること
・左CMFのFleckに中央でプレーをさせないこと
・相手のCFとの空中戦に負けないCB
・広大な相手DFの裏のスペースを上手くいかせる攻撃陣

 上の点を考慮した際に、自分が見てみたいのは下の様なメンバー。



 相手のCBのオーバーラップに対して対処する方法というのは考えると意外と難しい。相手のツートップが中央にいるので、CB2人は絶対にゴール前にいてもらいたい。そうなると、相手のCB+WB+CMFに対して、433だとWG+CMF+SBが対処する必要があるが、Pepeにこのタスクを負わせるのは今は危ないと思う。それよりかは3バックにして、DMF+でWB+CBで対処する方が安全だろうと思う。ワトフォード対シェフィールド戦を観たときにはなぜFloresが3バックを採用したのか理解できなかったのだが、こうして考えてみるととても合理的だった。Holding、Luiz、Sokratisであれば、このうちどの2人が中央にいても空中戦に勝てると思う。FleckにはTorreiraをぶつける。左のDMFは、右サイドからの相手の攻撃はバリエーションが豊富なので、どうしてもプレーエリアが広くなると思われる。そこでXhakaは向いていないと考えた。CeballosかGuendouziはどちらでもいい気がする。ツートップにはスペースでより活きる2人を選択。Ozilの代わりにLacazetteにしてもいい気はするが、相手が5バック気味にして引いてくる時間帯もありそうなことを考えると、Ozilがいいと思う。

 そうは言っても、今シーズンのEmeryは3バックにはしないだろうし、Ozilも使われないだろう。Xhakaのアンカー起用と433は意地でも辞めないと思うので、その場合の対処方法を考えた。


 相手のCB+WB+CMFにはWG+CMF+SBで対処せざるを得ない。よってWGにはより守備で貢献できるSakaとAubameyangを選んだ。CBはSokratisとHoldingで悩んだが、シェフィールドのプレースタイルからしてSokratisの機敏性のなさが気になることはあまりないと思う。それならば、より空中戦で強いイメージのあるSokratisがいいと思う。左CMFは3バックの時よりもよりサイドやファイナルサードでの仕事が増えそうなので、Ceballosにした。また、今の調子ならChambersをBellerinよりも優先すべきだと思う。それがポジション争いのあるべき姿だと思うから。

 シェフィールドのWilder監督は2016年に就任し、わずか3年で3部にいたチームをプレミアリーグまで昇格させている。的確な補強もあるだろうし、何より非常に戦術的に優れている監督なのだろうと思う。こういった監督に対して、Emeryがどういったプランで挑むのか、非常に楽しみな一戦である。

追記(2019/10/18)


 試合前のプレスカンファレンスの内容を追記。まずはシェフィールドから。
“We’ll give them as much time as possible, Oli & John had to pull out of Scotland with injury and Didzy still has his niggle

We’ll give them all the time they need and we’re hopeful that they can be included on Monday

 スコットランド代表から怪我で離脱したFleckとMcBurnie、以前から怪我をしているMcGoldrickについては、試合に出られるかもしれないけれどまだ様子をみてみる、とのこと。この3人が仮に出られないということであれば、下の様なメンバーになるだろう。Luke Freemanは今シーズン、プレミアで2試合スタートから起用されているが、Morrisonは12分間の途中出場のみである。Fleckの代わりはL. Freemanが濃厚だろう。


 アーセナル側のニュースとしては、Lacazetteが今週木曜日にフルトレーニングに復帰。

 まだ試合までは数日あるので様子を見るとEmeryは言っているが、このタイミングでようやくフルトレーニングに復帰した選手をいきなり起用するとは考えにくい。起用するとしても途中出場だろう。ミッドウィークのギマラインス戦でLacazetteの姿を先発で久しぶりに見ることができるのではないかと思う。Lacazetteが起用できないということであれば、下の様なメンバーになるだろう。このメンバーの場合、相手の左CBのオーバーラップに対して、Pepeをきちんと守備組織に組み込むことができるのかどうか心配であるが、Nelsonも怪我しているので他に選択肢はなさそうである。